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ふたりの証拠

ふたりの証拠 アゴタ・クリストフ著;早川書房




10月4日読了。

「悪童日記」に始まる3部作の第2弾です。
本作も、悪童日記に負けず劣らず面白い!
どういう点が面白い、ってなかなか語りづらい話ではありますが、読み始めると本の世界にずるずると引き込まれます。麻薬のような本です。

前作では、名前を持たない顔も持たないような存在だったふたごが、本作では名前も出るし姿も晒します。
前作の最後のシーンから始まり、国境から戻った方のふたごの片割れが本作の主人公です。前作と大きく違うのは、前作はふたごが語り部だったのが、本作では第3者の視点で物語が語られます。
そのおかげで、前作ではモンスターとしか思えなかったふたごが、俄然その人間としての側面を露にしています。
そうしてみると、ふたごの片割れ(リュカ)は、世間と交わって苦悩したり、おろおろしたり、恐れたりショックを受けたり、悲しんだり怒ったり・・・
前作と180度違うふたごの姿が語られ、それでもやはり彼の狂気と不気味さの片鱗は見られ、読んでるほうも息を詰めるように読み進めます。

そして、最後。あれ?あれれ?
ということで、読者はまるで底なし沼に踏み込んでしまったかのような、気持ちの悪い不安感に曝されます。今まで語られてきた話はいったい!?
存在の不確かさという気持ち悪さは、なかなか味わえるものではありません。

ということで、3作目も読まねば!
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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
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