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悪童日記

悪童日記 アゴタ・クリストフ著;ハヤカワepi文庫
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

9月27日読了。

前々から読みたいなと思っていた、アゴタ・クリストフの3部作の1作目です。この「悪童日記」と、「ふたりの証拠」「第三の嘘」と続くのですが、ブックオフでこの3冊買って、550円だった!
超お得です。こういう掘り出し物見つけると、それだけで幸せな気持ちになりますね。

この悪童日記、いろいろな読書人のブログとか見ていると、たいてい評価高いです。もともとは僕が学生だったころ、一度ブームというほどではないけどそれなりに話題になって、その頃から読みたいなと思っていました。ということで、期待を持って読みました。

物語の内容は、ふたごの兄弟が、戦時下の国(ハンガリーのようです)で、戦争や貧困や悪意や狂気が渦巻く中で、たくましくしたたかに生き抜いていくという話です。
というと、感動的な成長物語を連想させますが、全然ちがう。
この双子の兄弟は、悪意には悪意で、暴力には暴力で、自分たちの頭脳を駆使しながら、ともかく悪魔的な生きぬきかたです。
その様子が淡々と書かれていて、さっさと読み進められるんだけど、ふと気がつくと背筋がぞくっとしてしまいました。

戦時下っていう状況は、こんなにも子どもの心に歪みを持たせるものなんだろうか。

この双子は、ある意味狂気だし、とても歪んでいるし、その行為は(生きるためとは言え)共感には程遠いです。
それにもかかわらず、あまり嫌悪感を催さないのは、彼らが(子どもなのに)自分たちの美学とポリシーを持っているからなのでしょう。
不気味な奴らなのですが、現実から目をそらさずに、むしろ現実に添いながら自己を保っているところが、すごいと思う。
そういう双子を書くことによって、アゴタ・クリストフは何を訴えようとしたんだろう。単純な戦争批判ではないんでしょうね。う~ん、深い。

好き嫌い別れる小説かと思いますが、何らかの衝撃は読んだ人誰もが感じるでしょうから、読んで損はありません。
少なくとも僕は今まで、こういうトーンで訴えてくる小説は読んだことがなかったような気がします。

ということで、3部作は全部読もうと思いました。
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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
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