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恥辱

恥辱 J.M.クッツェー著;ハヤカワepi文庫
恥辱 (ハヤカワepi文庫 ク 5-1)

7月18日読了。

7月の新刊文庫から。ブッカー賞受賞作です。
何年か前のノーベル文学賞作家ですね。そのときに、ノーベル賞に加えてブッカー賞を2回受賞しているということで、読んでみたいと思っていました。ということで、これも即買いです。
ハヤカワepi文庫も、いい仕事しますね~。この本も含め、渋いラインナップが並んでいて好感が持てます。

話は、主人公の大学教授(2度の離婚暦あり)が教え子の学生に手を出したことから始まる、果てしない転落の物語です。どんどん惨めに堕ちていく。。。
それがこの主人公は全然反省する気配もなく、とんでもない自業自得オトコなのに、心の中では自分が悪いとは全然思っていない。その自業自得オトコの傲慢振りと、それに比してどんどん落ちぶれていく様は滑稽ですらあります。

ところがこの自業自得が、娘をも巻き込んでいき・・・
最後に主人公がたどり着いた境地は、救いがない。共感もできない。けど、絶望でもない。という不思議な感覚です。

さすがにブッカー賞ですね。重いテーマながら読み応えは重くない、むしろ淡々と面白く読めて、読了後になんとも言えない余韻が残ります。

海外文学で、本当に良い本は普遍的な感情を揺さぶるものなので、特にその本の内容に関する文化的・歴史的な背景を知ることは必須ではないと僕は思っています。
が、この本に関しては、南アフリカが舞台で、アパルトヘイト政策を止めたばかりというくらいの背景を知っておいた方がよいですね。そうでないと、主人公の娘さんの行動や、その隣人との微妙な関係みたいなものがどうしてそうなるのか、理解できない。

もちろん、そういうの抜きにして単なる負け犬・転落小説として読んでも十分面白いと思います。

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妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
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