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ワイルド・ソウル

ワイルド・ソウル(上/下) 垣根涼介著;幻冬舎文庫
ワイルド・ソウル〈上〉 ワイルド・ソウル〈下〉

6月19日読了。

上下巻の長い小説でしたが、後半はほぼノンストップで一気に読めました。
いやはや、どうやったらこんな話を構想できるんだろう?脱帽です。

1960年代に外務省主導で大々的に行った、南米移民事業が、その実は「棄民政策」的な性格で、、、という掴みから、とにかく、ぐいぐい読者を引き込みます。
上巻の前半、これでもかというくらい、移民1世たちの悲惨で泥まみれの実情が描かれ、これがホントに生々しくてリアルで、気分もどんよりしてしまいます。そして上巻の後半では、彼らの生き残りとその2世たちが、何かを起こそうと企んでいるんだけど、それが何なのかはなかなか明らかにならず、、、引っ張る引っ張る。
そして散々やきもきさせた挙句、下巻に入ってからの疾走感!すごいです。クライマックス、ある意味で悲惨な過去に囚われ続けていた彼らは、それぞれのやり方で決着をつけます。いわば復讐譚であるこの物語の読後感がやけにさわやかなのは、このそれぞれの決別が潔く書かれているからだと思いました。
ひとつだけ納得いかないのは、ケイと貴子の間の話だけです。男と女ってこんなものかねぇ。

しかし、本当にこんな悲惨な移民事業があったのか、それが棄民的な性格のものだったのか、真実はよくわかりませんが、、、
こんな風に人間の尊厳を踏みにじるようなことを国家事業として本当にやっていたのであればとても哀しい。
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茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
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