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邂逅の森

邂逅の森 熊谷達也著;文春文庫
邂逅の森

6月13日読了。

なんというか、非常に心を動かされた、佳作でした。

僕は「邂逅」という日本語がとても好きで、好きな二字熟語ベスト3に入るくらいなのです。これは辞書を引いたら、「偶然めぐりあうこと」などと味も素っ気もない意味が書いているんだろうけど、この言葉はもっと深い意味だと思う。
例えば、ある瞬間に自分の天命のようなものにめぐりあうとか、今は亡き人の生前の想いにめぐりあうとか、自分が生涯かけて信じてきたものが形になってめぐりあうとか、、、うまく言えないけどそういう意味合いがあると思うのです。

で、この作品は、マタギの世界です。耳慣れない猟の言葉や東北訛りや独特な手触りに最初とまどうけど、一度入り込むと、それこそ息を詰めるような感じで読み進めました。

とても骨太な文章であり、気付くと富治と同化して、昂揚したり息をひそめたり、熊と対峙したりしています。特にクライマックス、静かな文章なのですがすごい迫力!
そして、富治は邂逅するのです!

自分の全く知らない世界をこんなにもありありと感じられるのは、本の力だなぁと思います。映像では何となく客観的になっちゃうような気がする。

読後も、感動というわけではないけど、深い余韻を残します。
富治のように生きたいとまでは思わないけど、自分の信じるものを真摯に追いかけて、まっすぐに生きたい。という風に思えました。
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コメント

いやー毎度ながら的を得た良い感想を書きますね~
新聞の書評欄担当できると思うよ!(^^)

この本はホントに情景描写が巧みで、リアリティがあるよね!
一生懸命でアツイ男の生き様が格好良くて
マタギの世界の魅力を感じた本でした。

今、同じ作家の「七夕しぐれ」を読み始めた所なんだ。
まだ障りだけど、友情や差別問題について考えさせられる予感・・
楽しみです♪

いやいやとんでもないです。
書評なんておこがましい。ただの読書感想文ですよ~
あまり褒められるとプレッシャーが・・・
でも新聞の書評委員ていいねぇ。退職後にでも目指そうかな。

この本は、ホント良かったねぇ。
ちょっと富治がモテすぎのような気もするけど・・・
女の人から見て、イクさんや文枝の想いにはうなずけるものなのかな?
男としては、もちろん富治に魅かれますが(笑)

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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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