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重力ピエロ

重力ピエロ 伊坂幸太郎著;新潮文庫




3月21日読了。

初・伊坂幸太郎でした。
これまで何となく敬遠していた作家で。食わず嫌いってヤツです。
はっきりとした理由はないんだけど、ひとつは小説のタイトルが何となく気取っているというか、奇を衒っているというか、そういう感じがして。それに、クールでスタイリッシュな、とか言う書評が多かったので。
気取っていてクールでスタイリッシュな小説は基本的に嫌いなのです。

で、今回読んだきっかけは、ダ・ヴィンチでした。
ダ・ヴィンチ 2007年 04月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ4月号の特集で、伊坂幸太郎の特集をやっていて、これがなかなか良かった。力のこもった特集記事でした。
「読んでみようかな」というより、「読まなくちゃ!」と思わされるような(まんまと記事の思惑に乗せられていますね)。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなで読んでみました。

読んでみると、やっぱり大勢の人がおすすめする作家の人気作品だけあります。面白かった。その構成力に脱帽です。
ミステリーというより、僕としてはステキな家族小説として読みました。何より泉水と春のお父さんのキャラクターが最高です。お互いがお互いを、深く思いやりながら、「俺たちは最強だ」と、家族でいることにとても誇りを持てている。
それでも春の出生の経緯は皆の心の深いところに根を張っていて、、、

考えてみると、この小説で扱っているのは、ものすごく重いテーマです。。。
それを、決して重くならない筆致で、でも読者に深く考えさせながら読ませるのは、見事だと思いました。

ということで、基本は伊坂幸太郎いいじゃん、って思ったんだけど。
ひとつだけ。会話がちょっと不自然すぎるのでは~!?
なんとなく村上春樹を意識しているような雰囲気が漂うけど、村上春樹の小説に出てくる人たちのしゃべりは、とても微妙な、自然と不自然の境界線上というか、、、とりあえずその小説世界の中では、引っかからずに読み進められるものです。
この本では、例えば泉水と「夏子さん」が、「走れメロス」と「山椒魚」の引用で会話してたりとか。普通しないでしょ~

まぁ、それにしても、読んで満足感はかなりあります。
また別の作品も読みたいなと思わせるに余りある作品でした。


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コメント

伊坂幸太郎ワールドって独特だよね!
伊坂作品はほぼ全部読んでいるんだけど、キャラクターの設定や内容が
これまでにはないって感じがします。
3年後に世界が終わる、という設定の「終末のフール」とか
しゃべるカカシが登場する「オーデュポンの祈り」とか
私には全く発想出来ないよーと思いながらも気に入ってます(^^)
「死神の精度」は高校生にも人気で、よく借りられているよ☆
あ、あと今月号のダヴィンチ伊坂特集は舐めるように読みました(笑)
本の雑誌っていいよね♪

はじめまして。
私も初伊阪さん、、、引き込まれました。
ミステリーというより、素敵な家族小説、、、同感です。
他の作品はまたこれから。

「走れメロス」とか「山椒魚」の引用、、、。
教科書にも出てくるし、父親の純文学好き、、という家庭の雰囲気が感じられて、
私はとても好きだったのですけれど、、、、
年齢のせい?(笑)

それで今、猪瀬直樹の「ピカレスク」を読み始めました。

>コハ

コメントありがとう!
うんうん。確かに、独特な世界というか、本の中では別の空気が流れているような気にさせられたよ。上手く言えないけど。
(1冊しか読んでいないのに生意気ですが)
他の作品も、順次読んでいこうと思います!
おもしろい作品がいっぱい待っていると思うと嬉しいね。


>りほこさん
はじめまして!ブログ訪問&コメントありがとうございます!
「走れメロス」とか「山椒魚」の引用は、不自然な会話だなぁ、とは思ったけど、僕も嫌いではないです。というよりむしろ雰囲気は好き。
自分もこういう会話を日常生活でしてみようかなぁ(笑)
それはそうと、この本にはさらっと素敵な言葉がいっぱいありますよね。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべき」とか、気に入りました。

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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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