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わたしを離さないで

わたしを離さないで カズオ・イシグロ著;ハヤカワepi文庫
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)

今回は、前々から読みたくて読みたくて、文庫化を楽しみにしていた本のひとつです。

期待に背かない、何とも表現しがたい、深い味わいを持つ物語でした!

主人公のキャシー・Hの職業は「介護人」。
「提供者」の世話が仕事。
いったい何のことだろう?とわからないまま、キャシーが育った施設での思い出が淡々と描かれます。
そしてその中で、少しずつ少しずつ、いろいろなことがほのめかされ、明らかになり、それに直面した主人公たちの痛々しい心の揺れが、胸に迫ります。
あぁ、何でこんな世界が・・・

そして最後には、物語世界の全体が主人公たちに、そして読者に突きつけられ、、、どうしようもなく切なく哀しくなります。

すごく力を持った小説です。外に放出される力ではなく、内に秘められた力。それを感じられた人には、深い余韻を残す本だと思います。
こういう本が、単行本で発売された時にベストセラーになった、という事実は、一読書人として、素直に嬉しい。

しかしカズオ・イシグロ、最高です。
本書を読んでよかったと思う方は、『日の名残り』もぜひ。こちらもホントに最高ですから。
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コメント

No title

ひさしぶり! こんにちわ。たまにのぞかせてもらってます。
私もこれ大好き!
マダムの家に行って真相を垣間見、胸がしんと冷える瞬間。
魂があることを証明しなければならないなんて、想像もしなかった主人公。この本は久しぶりに重い読後感でした。

No title

おぉ、いけちえ久しぶり!

この本ホントいいよなぁ。
そうそう。展示館に持っていかれた作品の意味だよね。何ともやりきれない思いがしました。
重い読後感なんだけど、すごく読んで良かったっていう気がする。

いけちえも変わらず本たくさん読んでいる?
オススメあったら教えてください。

No title

お勧めも何も。今現在育児休業中(2歳男児、10か月女児)で、図書館はよく行くけどノージャンル。小説はなかなか手が出しづらいです。でもこのカズオイシグロ、外国の一人称小説では、学生時代に読んだアゴタ・クリストフの「悪童日記」に似た読後感でした。
そちらのお子さんはまだ小さいんだっけ?もしそうならメディアアーティスト岩井俊雄さんの本、おすすめ。ハイテク専門の氏が家でしているアナログな遊びがずらり。いっぱい遊べます。

No title

おー、2児の母ですか。
そりゃなかなか、落ち着いて小説は読めないよね。

うちの子は今4歳。まぁ、小さいというか大きいというか。
おすすめの岩井さんの本、今度さがしてみます。

「悪童日記」ね。あれも確かに、凄いインパクトある本だったねえ。

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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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