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しゃべれどもしゃべれども

しゃべれどもしゃべれども 佐藤多佳子著;新潮文庫
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

4月24日読了。

ブックオフで買った本です。以前から気になっていた本でした。
この佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』が早く文庫にならないかな~と思っているのですが、こっちの方も相当おもしろいという話を聞いて、そのうち読もうと思っていたのです。

で、読み始めると、とっても気持ちよい読み心地で、リズムがいいし面白いし、大変良かったです。
なんと言っても、登場人物みんなが、ひと癖あって、心に鬱屈を抱えていて、根は素直で傷つきやすいのだけど、人に攻撃的であったり弱気だったり、人を信じられなかったり、、、そういう自分の弱点を自覚しつつ、抜け出せずにもがいている。そんな複雑で多面的な人物像を、見事に描き出しています。すごく人物造形が上手だなぁと思いました。

そういう、何らかの心の傷や屈折のせいで、うまく人と話ができない、コミュニケーションが取れないと悩んでいる4人の人たちに、ひょんなことから落語を教えることになった若手の落語家が、教えているうちに自分の悩みや苦しみを超えていくとともに4人の生徒も少しずつ変わっていき・・・
というストーリー。クライマックスのところは胸が温かくなります。
すごく希望がある、人間っていいものだと思える、お話です。

それにしても人と話をするのって難しいですよね。円滑にコミュニケーションをとるのは難しい。
僕もしゃべり上手な方ではない(少なくとも素面のときは)ので、仕事相手や会社の同僚とも、長くしゃべったり議論をしたりする機会があると、精神的に結構疲れてしまいます。話すのが怖いと思うことだってたまにあります。たいていそうは見られないけど。
でもこの本を読んで、やはり話すこと、まずは思ったことを口に出すのが大切なのだなと思いました。
そうは言っても、何でも思ったことをすべて口にする人にはなれないし、なりたくない。自分のしゃべる内容が相手にどう響くのか、勇気付けるのか傷つけるのか、そういう最低限の思いやりをもって話せない人は、どんなに仕事ができても社会性に欠けると思うし、僕は友達になれないと思う。
だから僕は、自然にきちんと相手を思いやりながら、上手に話せるのが理想なんだけど、、、未だ修行が足りません。
でもまあ、会社や仕事で会う人で多いのは、そういう観点で(特に容赦なく人を傷つけるような物言いを仕事の上でするような人が)コミュニケーション修行が足りないと僕なんかは思うんだけど、そういう人に限ってあまりに自信満々なのが、不思議というか哀しいというか。。。
そういう人にはこの『しゃべれどもしゃべれども』を読んでほしいなぁ、と思います。

ホントいい本でした。
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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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