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血族

血族 山口瞳著;文春文庫
血族 (文春文庫 や 3-4)

4月5日読了。

3月から4月は歓送迎会が多くて、もはやお小遣いがあまり残っていないので、欲しい新刊文庫を買うのは諦めました。来月以降にとっておきます。
しかし、3月末に近所のブックオフに行ったところ、なんと「決算セール」ということで、店内の書籍すべて半額という出血大セールをやっていました!
ただでさえ安くなっている本がさらに半額なので、100円棚の文庫など50円で買えてしまいます。すばらしい!ブックオフ太っ腹です!
というわけで、たんまり買ってきたので、しばらくは新刊文庫ではなく過去の文庫を読むことになります。

そのうちのひとつ。山口瞳の「血族」です。
これは予備知識もなく、なんとなくブックオフの店頭で惹かれて買ってみましたが、なかなか読み応えのある小説でした。ノンフィクションのようですが、私小説なのだそうです。

自らの出生やルーツをまったく話してくれなかった、美貌で奔放な母のルーツそして自らのルーツを、丹念に解き明かしていく過程を書いた小説です。
あまりこういう私小説的なものは得意ではなかったのですが、この本では、作者が受けた衝撃や、解き明かされていく謎に対する畏怖・恐怖みたいなものがすごく生々しい感情を持って書かれていて、ずっと惹き込まれました。まるで自分が出生の謎を解き明かしているかのように。
そして、母が生涯を貫いて隠し通してきた秘密が明らかになったとき、その哀しさと優しさに、涙は出ませんでしたが少なからず心を動かされました。
このような秘密を小説にせずにはいられない作家の性とは・・・痛々しいくらいですね。

話はミステリ仕立てで、重い話ではありますが、山口瞳氏独特のユーモアも散りばめられているため、思ったよりは早く読めました。ただ、途中の調査した文献からの抜粋など、ちょっと冗漫に思えるところもあり、そういうところは読むのが大変だったです。

ということで、僕的には読んでよかったと思いますが、読書好き・私小説好きな人にお勧めしたいと思います。
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Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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