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告白

告白 町田康著;中公文庫
告白 (中公文庫 ま 35-2)

3月14日 読了。

ついに出ましたね!待ちわびていました。
最初に出版されたときの評価の高かったこと。読みたいと思いつつ、文庫にならないかと思いつつ。。。ようやく出ました。分厚い文庫本が!京極夏彦並です。

もう読み初めからがっちり捉えられます。言葉の奔流です。まさに。
読めば読むほど熊太郎の世界に絡めとられ、一歩引いて「阿呆だなぁ」と思いながら読んでいても気がつくと両肩に力を入れて自分が呆けたようになって読んでいました。
町田康節が全開で最初から最後まで恐ろしいテンションで物語が語られます。

熊太郎は頭の中で思うことを(人並以上に思弁的に物事を考えるのだが)言葉でうまく表して周りに伝えることができず、それでイライラしてもどかしくて、つい突飛な言動を取ってしまい、そのため周囲には阿呆でどうしようもないヤツと思われています。
それで真面目に農業もできず、博打と女と酒にうつつを抜かして甘えて生きている。
まぁ、なんだかんだ言ってもやはり身勝手だし情けないヤツだし、甘ちゃんで阿呆なんだけど、それでもやはり熊太郎がだんだん破滅への道を一直線に進んでいくのには背筋が寒くなるような迫力があります。
熊太郎は真面目にやろうと思うと裏目に出て、信じた人には裏切られ、恩を売ると仇で返され、、、
こんな人生だったら僕も破滅への道を歩んでしまうんだろうか・・・いや、歩まないだろうな。
そうなんだけど、この熊太郎が駆け抜けた人生の道はやはり抗うことのできないもので、ある意味人間の普遍的な、運命的な破滅へのプロセスなのかもしれない、そう思わせてしまうような言葉の力ですね。
「人はなぜ人を殺すのか」という永遠のテーマに肉薄する、というキャッチですが、読む前は「そんな普遍的な問題を語れるのかねぇ」と思っていましたが、読み終わったあとでは、熊太郎も僕も根っこの部分は共通で、そういう意味で熊太郎の破滅へのプロセスは人間のそれなのだろうと思いました。

ということで、読むのに非常に疲れたけど、考えるところ多かったです。力作でした。今月はこれに尽きるかな。
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茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
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