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傷 -慶次郎縁側日記

傷 -慶次郎縁側日記 北原 亞以子著;新潮文庫
傷―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

何度かこのブログでも言っていますが、時代小説は嫌いじゃない。
ただあまりたくさんは読んでいません。

今回は家にあった積読本から、久しぶりに時代小説でも読もうかなぁ、と手に取りました。
これはいいですね。
最初の「その夜の雪」。重いです。重いテーマで、主人公の森口慶次郎は、のっけから打ちのめされ、逆上し、絶望し、・・・とても「縁側日記」って感じじゃないです。
どうなっちゃうんだろう、と思っていると、見事なラストで、素晴らしい余韻を残して話が終わります。

あぁ、時代小説というスタイルを使って普遍的なことを伝えているんだ、という印象。
小説のスタイルっていうのは結局そういうことで、どんなスタイルであれ、何か主題があって、それが読み手に伝わる力をその文章が持っていれば、それは時代小説であろうがミステリであろうがSFであろうが純文学であろうが、何でもいいのでしょう。
何が言いたいのかというと、時代小説が苦手な人でも、この本ならたぶん良いんじゃないかな、ということです。

これもシリーズたくさんあるみたいなので、今後少しずつ読もうかな。
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魔王

魔王 伊坂幸太郎著;講談社文庫
魔王 (講談社文庫 い 111-2)

伊坂幸太郎は、「好き」と言う人がすごく多い作家だと思いますが、僕的には、好きな作品もあれば好きじゃない作品もあって、まだ自分がこの作家のことをどう思っているのかが掴みきれていない状態です。
ただ、凄く読ませるのが上手い、ストーリーテラーって言うんですかね、そういう面は素直にすごいなと思います。登場人物の何気ない会話とか、ちょっとした比喩みたいなのが上手で読みやすいですよね。

さて、今回は『魔王』。
読んでいる間の印象としては、結構メッセージ性が強いなと感じて、僕はメッセージを直球で投げかけてくるような小説にはぐっとくる単純人間なので、かなり惹き込まれながら読みました。
扱っているテーマも面白く、身近な怖さで、いい感じです。
いったいどうなるんだ~???と思ったら。
えぇぇ、ここで終り!?

と思ったら、5年後の話、『呼吸』が始まって。『魔王』の主人公の弟とその恋人の5年後の話で、「そうかそうか、こっちの話で何らかの結末が示されるんだな」と安心しました。
こちらもこちらで面白く、さてどう収束させるのかな~???と思ったら。
えぇぇ、ここで終り!?

ということで、僕としては、何とも消化不良な・・・
まぁ、読者に、あなた自身で考えなさい、って言うことだと思うんだけど。
考えろ考えろマクガイバー。ってこと。

しかしなぁ、
これだけ面白いテーマで、これだけ興味を惹かせるアプローチで迫っているのだから、作者なりのアンサーを、提示すべきじゃないかなと思うのは僕だけでしょうかね。

いわい将門ハーフマラソン

昨日の日曜日は、『いわい将門ハーフマラソン』を走ってきました!
昨年に続いて2回目の出場。広々としたレタス畑の中の道を走る、のどかなハーフマラソンです。
つくばマラソン前の調整にちょうどよい大会なので、気合も入ります。

当日は、心配された雨も、会場到着時には結構降っていたのですがスタート時にはやんで、比較的寒くなく湿度も高いという、マラソンには打ってつけのコンディションでした。

さて、結果ですが、まずまずです。

記録 : 1時間39分05秒 (グロス)
順位 : 364位

スタートロスが31秒だったので、ネットタイムでは1時間38分34秒。
前回のタートルマラソンでの悪夢の失速に比べると雲泥の出来だし、何より昨年の同じ大会のタイムより早く走れたのが嬉しいところです。

とにかく今回は、間違っても足を痛めたり故障したり、ダメージを負ったりしないように走ろうというのが第一でした。つくばマラソンも控えているので無理はしない。
それでゆっくり目に入ったつもりですが、最初の5kmは24分台後半、5~10kmと10~15kmはともに23分台、最後の5kmは22分台でフィニッシュできて、なかなかよいペース配分ができたと思います。
なによりも、これくらいのペースで走って、足のどの部分も痛くないし、まったくダメージが残っていないのが嬉しい。
つくばマラソンに向けて自身になりました。

参加賞は今年も丸々とした地産レタスをいただき、沿道の農家のおばちゃんたちの応援も心地よく、大変良い大会でした。また来年も出たいなと思います。

わたしを離さないで

わたしを離さないで カズオ・イシグロ著;ハヤカワepi文庫
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)

今回は、前々から読みたくて読みたくて、文庫化を楽しみにしていた本のひとつです。

期待に背かない、何とも表現しがたい、深い味わいを持つ物語でした!

主人公のキャシー・Hの職業は「介護人」。
「提供者」の世話が仕事。
いったい何のことだろう?とわからないまま、キャシーが育った施設での思い出が淡々と描かれます。
そしてその中で、少しずつ少しずつ、いろいろなことがほのめかされ、明らかになり、それに直面した主人公たちの痛々しい心の揺れが、胸に迫ります。
あぁ、何でこんな世界が・・・

そして最後には、物語世界の全体が主人公たちに、そして読者に突きつけられ、、、どうしようもなく切なく哀しくなります。

すごく力を持った小説です。外に放出される力ではなく、内に秘められた力。それを感じられた人には、深い余韻を残す本だと思います。
こういう本が、単行本で発売された時にベストセラーになった、という事実は、一読書人として、素直に嬉しい。

しかしカズオ・イシグロ、最高です。
本書を読んでよかったと思う方は、『日の名残り』もぜひ。こちらもホントに最高ですから。
プロフィール

keiboor

Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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