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デッドエンドの思い出

デッドエンドの思い出 よしもとばなな著;文春文庫
デッドエンドの思い出 (文春文庫)

5月18日読了。

まだまだブックオフ本です。早くリアルタイム読書に戻りたい・・・
とは言え、ブックオフで「あ、この本読み損ねていたな」という本を見つけて安い値段で読むのは結構快感で嬉しいものです。

ということで今回はよしもとばなな。なんだか数年に1回くらい、すごくよしもとばななを読みたい気持ちになるのは僕だけだろうか?どういう心理状態の時にそうなるのか知らないけど。

読んでみると、期待を裏切らない、心にしんと沁みこむような、いい短編集でした。
一言で表すならば、よしもとばななの物語は、とても静かだ。まるで深い水の底で暮らしているような、そんな静謐さに満ちている中で、淡々と話が進むのですが、それだけでは終わらない。
登場人物が、深い深い哀しみの底まで沈み込みそうになって、どうにもならなくなって、不意に感情を、生々しく激しい感情をあらわにします。自分でも制御できない気持ちが、感情が、まさに噴出するという言葉がぴったりくるような感じで流れ出す瞬間があります。
そういう瞬間を切り取るのがとても上手で、読んでいて胸に迫ります。ぐっと来る。
そういう感情があふれ出す瞬間すら、やはり静かで凛とした気迫のようなものを感じさせる文章で、本当に読んでいてすごいなと思います。
とにかく哀しい物語なんだけど、気がつくとささやかな幸せはすぐそばにあって、あるいは自分の心の中にあって。それに気がついて、まぁ劇的に状況が変わるわけでもないし完全に救済されるわけでもないんだけど、小さな希望を読者に残します。
そうだ明日から身の回りのことを大事にしよう、とか、今ここでこんな風に暮らしていて悩んだり怒ったりすることもあるけれどそれは実に幸せなことなのかもしれない、とか。
そんな気持ちにさせてくれる本です。
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カラフル

カラフル 森絵都著;文春文庫
カラフル (文春文庫 も 20-1)

5月14日読了。

まだまだブックオフ本シリーズです。
水滸伝の余韻をそろそろ払おうかと、まったく異なる感じの本にしました。
森絵都さんは、「DIVE!」、「永遠の出口」に続いて3冊目です。

いやいや、すばらしく素敵な本ですね~!
すごく入りやすい、平易な文章ながら、生きていくのに大切なことをこれでもかとばかりに、かつそれとなく語っています。だいすきです。
周りの人を誰も信じられなくなったどん底の状態から、どんどんどんどん周りの人の温かさ・優しさ・一生懸命さに気付いていき、「自分は必要とされているんだ、生きていかなきゃならないんだ」と考えるようになる主人公。その過程に何度も鼻の奥がツンとなります。
どことなく懐かしい感じがして、心がやわらかくなり溶けていくような気がしました。
名作と言ってよいと思います。
中高生に読んでほしいなぁと思うけど、僕ら大人が読んだからこそ感じるところもあると思う。
ので、全世代のみなさまにオススメです。ぜひ。

替天行道

替天行道 北方謙三著;集英社文庫
替天行道-北方水滸伝読本 (集英社文庫 (き3-63))

5月10日読了。

しばらくぶりの更新です。なかなか気忙しい毎日が続いて、ゆっくりブログに向かうゆとりがなかったような。
この本は、水滸伝を読み終わった余韻の中で、ゆっくりと、水滸伝全19巻の内容を反芻しながら、読みました。いわゆる読本です。
まぁ、あまりこの手の本は好きじゃないんだけど(創作裏話とか、特に興味なくて作品と読者の関係が全てだと思うので)、なんせ水滸伝の読本なので読みました。

人物辞典が、おもしろかったです。おもしろかったというのは、じっくりと物語を反芻できたのが良かったので。あと、水滸伝を愛して止まない読者や書評家、批評家の水滸伝への思いがいいです。僕も一緒に、そうそうその通り、と語り合いたい気分になりました。

やはり続編の『楊令伝』は、かなり最初から構想されていたようです。
ますます、読むのが楽しみになってきました。。。
が、完結して文庫化されてから読むことに決めています。
さてさて何年後に読めるんだろうか~??
プロフィール

keiboor

Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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