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水滸伝 15 折戟の章

水滸伝 15 折戟の章 北方謙三著;集英社文庫
水滸伝 15 折戟の章(集英社文庫 き 3-58) (集英社文庫 き 3-58)

12月23日読了。

けっこう前に読み終わっていたのですが、更新が遅くなりました。
年末なので仕事が忙しかったり、忘年会があったり、休みの日も大掃除や年賀状準備などバタバタしていたので、のんびりパソコンに向かう時間がとれず。
ようやく落ち着きました。いよいよ年の瀬ですね。

さて、水滸伝はとうとう15巻まで来ました。
読み始めてから15ヶ月ということになります。すごい。
で、この巻もしびれる展開です。
前巻に引き続き、官軍20万に激しく攻めたてられ続ける梁山泊軍。いずれかひとつの拠点が崩れたら、全体が陥落するであろうというギリギリの状態で耐え続けます。
そんな中、状況を打開するために宣賛が考え出した作戦は的中するのか・・・
またまたたくさんの好漢が、激しい戦いの中で自分を生ききって、あるいは守るもののために、命を落としていきます。それはあまりに美しく、あまりに切なく、そして哀しいです。
読んでいて心が震え、涙腺が刺激され続けます。
ホントに、息を止めて読み続けたような前半でした。

後半では、両軍とも体制を立て直しながら次の戦に向けてまた動き始めます。
官軍は、これまでほとんど名前しか出てこなかった、禁軍最強の将軍、童貫元帥が出てきました。候健の動きも気になります。
本当に早く続きが読みたい。でも読み終わりたくない。複雑な心持です。。
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深淵

深淵(上/下) 大西巨人著;光文社文庫
深淵(上) (光文社文庫) 深淵(下) (光文社文庫)

12月14日読了。

大西巨人はその名のとおり現代文学における思想的巨人です。
彼の代表作『神聖喜劇』(光文社文庫、全5巻)は、埴谷雄高『死霊』や武田泰淳『富士』と並んで、現代文学における金字塔と称されています。
しかし僕は『神聖喜劇』は前に一度読んでみたのですが、1巻の途中で挫折したままです。いつかは『神聖喜劇』読破しなければと思っているのですが、、、そんなときにふと書店で、この『深淵』を見つけて、「これなら短いし、神聖喜劇を読破するための試金石として読んでみようか」と思って、今回読んでみました。
ちなみに、僕は『神聖喜劇』と『死霊』はいずれも途中で挫折しており、『富士』だけ読破しています。ということで「金字塔」に対して1勝2敗。分が悪い・・・

さて、この『深淵』はなんと言っても帯の惹句が素晴らしいですね。
上巻; 「十二年間の記憶を失った男は、生と存在との根源的問題に直面した。」
下巻; 「二つの殺人事件を通して描かれる、人間と社会のあるべき姿とは。」
もう何はともあれ読まなくちゃ、って気持ちにさせられませんか?

で、読んでみると、さすがに現代文学の巨人、独特の文体で、広範囲の知識が散りばめられ、箇条書きや繰り返しを駆使し、読みやすくはありません。登場人物はインテリばっかりだし、時代錯誤的な感じを受けることもあります。しかし、膨大な薀蓄はまぁ斜め読みで適当に流しながら読んでいくと、だんだん書かれていることが見えてきます。

生と存在との根源的問題とは、結局、『自分』とは何であるかということを、記憶喪失のため別人格として生きていた期間の自分と、その記憶喪失に陥る前後の自分という、いわば2つの人生の折り合いをどうつけるかという主人公の苦悩と思考プロセスから描き出そうとしています。
このような問いかけを読者は突きつけられるのですが、日頃考えたこともないような内容なので戸惑ってしまいます。
でもたまにはこのような思索的な文学を読むのも良いですね。頭の刺激になるし。

次は『神聖喜劇』を読んでみようかな。月に1冊くらいずつでゆっくりなら読めそうな気がします・・・

yom yom vol.5 (2007年12月号)

yom yom vol.5 (2007年12月号) 新潮社
yom yom (ヨムヨム) 2007年 12月号 [雑誌]

12月6日読了。

今回の表紙はオレンジ色でした。色が尽きたらどうするんだろう・・・と余計な心配をしつつ。電車と高速バスの中で大部分読みました。

今回は、梨木香歩の『家守綺譚 ヤマユリ』ということで、家守綺譚シリーズがありました。とても短い掌編ですが和の世界を濃密に描いており、存在感がありますね。好いです。
それから、重松清の『さよなら、ジャッキー・ペイパー』。もう作者の本領発揮です。電車の中にも関わらず、完全に泣かされました。この手の話には、ホントに僕の涙腺は弱いんです。ちなみにジャッキー・ペイパーは、PUFF, the magic dragon lived by the sea, ~ で始まるピーター・ポール&マリーの『パフ』の歌詞に出てくる少年の名前です。僕は子どもの頃、父親に聴かされて、このPUFFの歌は知っているし好きなメロディですが、こんな切ない歌詞だとは知らなかったです。
あとは、恩田陸の『青葉闇迷路』、いいですね。不思議な雰囲気を醸し出しています。独自の作品世界を作れるのが凄いですよね。続きが気になって身もだえする感じではないのですが、何となく次も読むんだろうなと思います。

今回気になったのは、そんなところでした。

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光(上/下) 海堂尊著;宝島社文庫
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599) チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))

12月5日読了。

「宝島社文庫」って初めて買いました。というより、今まで存在を知らなかった・・・
この、「チーム・バチスタの栄光」は、単行本の頃から、なぜだか妙にタイトルが印象的で、読みたいなと思っていました。「チーム・XXX」とか「栄光」という単語が好きなのかも。このミス大賞を取っていたんですね。

さて、読んでみると、とてもキレのあるミステリで、期待通りすごく楽しめる本だったです。むやみに長くなく、話のテンポも良く、読者も振り回されるような展開は、ページをめくる手が止まりません。
ある大学病院の、バチスタ手術のチームが非常に優れた医師と鉄壁の手術スタッフで、難手術にも関わらず連続成功を続けていた。栄光に彩られたチームだった。それが、最近になって連続で術中死を起こしてしまい、何かがおかしいと感じた医師が内部調査を依頼して・・・という話の流れ。
「バチスタ」って何のことだろう、と読む前は思っていたのですが、読んでみてよくわかりました。

調査を引き受けた田口医師や、型破り役人の白鳥や、孤高の天才心臓外科医の桐生などを初めとして、他の手術スタッフも、病院経営陣も、みな見事にキャラ立ちしていて素晴らしいです。違和感を感じることなく物語りに没頭できました。(まぁ、白鳥のキャラクターは、際立たせすぎじゃないか、という気もしないでもないですが)

こういう医療ミステリって実は今まであまり好きじゃなかったです。医術と殺人という、人の命を助ける仕事と人の命を奪う所業を、たとえ小説の中であっても、ひとつの土俵に乗せてほしくない、と思っていたからです。
その気持ちは今も変わらないんだけど、まぁこの小説は、純粋にミステリとして楽しめました。
・・・しかし、この本でもそうでしたが、医療ミステリって、医学の知識がないので、なんとな~く「真犯人はこいつじゃないか?」と思っても、その手口は絶対見抜けないですよね。手口が明かされてからも、通常のトリックと違って、「なるほど!」とか「やられた~!」という感じはなく、「そうだったのか(勉強になるな)」という変な感心のしかたになってしまいます。お医者さんが読んだら見抜けるのかな。

ともかく、面白かったのでオススメです。

鹿男あをによし

鹿男あをによし 万城目学著;幻冬舎
鹿男あをによし

12月2日読了。

あっという間に12月、師走ですね。
12月の1冊目は、妻の友だちのまろさんに貸していただいた本です。つくばマラソンがあったり、水滸伝がウェイティングに入ってたりしてたので、読むのが遅くなりました。

この著者の万城目さん、面白い面白いという評判は聞いていましたが、読むのは初めてです。読んでみると、確かに非常に面白い本でした。
舞台は奈良です。臨時教員として奈良の女子高に赴任した主人公の男が、慣れぬ教員としての仕事に悪戦苦闘するうちに、思いもかけぬ話に巻き込まれていき・・・
ということで、あまり中身をばらすわけにはいかないのですが、とにかく話の展開に気持ちよく引っ張られて、奇想天外なことも「そういうこともあるだろう」と思うくらい拒否感なく、読み進めることができました。
話のテンポが心地よいのと、局所局所に散りばめられたさりげないユーモアがいいですね。そして青春小説の味付けあり、ちょっとミステリー風味もあり。結末は、途中で何となく読めてしまいましたが、ラストシーンはとても甘酸っぱくて何となく懐かしいような気持ちがして良かったです(もはや若くない男の郷愁かなぁ・・・)。
ともかく、すごく、肩の力を抜いて楽しめる本でした。

しかし、奈良は懐かしいです。
学生の頃は京都にいたので、当然奈良も何回も行きました。
春日山も登ったし、興福寺も東大寺も法隆寺も好きでした。奈良は、ホントゆ~ったりとした空気が流れているように感じていました。京都は現実に生活していたからか、ゆったりした中にも気忙しいイメージがありますが、奈良は、ねぐらを探して鳴く鹿が春日山から飛火野あたりをうろうろしているようなイメージ図が浮かびます。
「あをによし」って言葉の語感もいいですね。

ということで、僕は結構読んで満足だった本でした。
プロフィール

keiboor

Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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