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DIVE!!

DIVE!! 森絵都著;角川文庫
DIVE!!〈上〉 DIVE!!〈下〉

2月22日読了。

いや~、おもしろかった!!!
すごいです。あっぱれです。こんなにのめりこませてくれるとは!上下巻、いっき読みでした。

今までほとんどまったく自分に馴染みがなかった、高飛び込みという世界。それを、3人の少年たちの成長と絡めて、こんなにもイキイキと、楽しく、爽やかに描いています。
読み終わったときには、「あ~高飛び込みしてみたいかも」と誰もが思ったことでしょう。僕も思いました!

少年たちとスポーツという題材では、去年「バッテリー」(あさのあつこ著;角川文庫)を読んで、「あ~すごいなぁ、おもしろいなぁ」と感じ入ったものでした。児童文学なんていう括りで語ってはいかんなぁ、と。
しかし。この「DIVE!!」は、それ以上です!読ませる読ませる。

例えて言えば、子どもの頃に「キャプテン翼」を見て興奮していたのと同じような感覚かも。素直に、才能のまま伸びていく智季が翼くんなら、やや屈折しながら野性味あふれる飛沫は日向小次郎?クールで天才肌だが陰で誰よりも努力している要一は・・若林源三!?

・・失礼しました。
ともかく、少年たちが親友でありながらライバルで、それぞれの個性を花開かせながら、切磋琢磨しながら成長していきます。
そういう物語が昔から大好きなのです。

この本は、子どもの頃の純粋さをもう一度感じたい人も、そうでない大人にも、みんなにオススメです!
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送り火

送り火 重松清著;文春文庫
送り火

2月21日読了。

半端じゃなく現実から離れた物語を読んだあとは、打って変わって身近な題材で、感情移入しやすくて、爽やかで切ない物語がよい。

というわけで打ってつけな、重松清です。

この本は、何となくホラーの風味をまぶしている(ホラーとは言わないか)、ちょっと不思議テイストな短編集です。
しかしそこは期待を裏切らない重松清、どの短編も、それとなく登場人物の誰かには感情移入できて、そうすると何か哀しくて、切なくて、でも心が温かくなる。穏やかな陽だまりにいるような読書体験です。

表題作の「送り火」いいですね。閉園した実家の近くの遊園地と、幼い頃過労死した父の思い出が邂逅して・・・
そして、「もういくつ寝ると」もよかった。特に、ちょっとしたエピソードなんだけど、若い夫婦が富士山がよく見える郊外の分譲墓地を購入する理由を語るところ。。。涙腺が刺激されました~

こちらは、何の条件も留保もなく、万人におすすめしたい一冊でした。

アラビアの夜の種族 Ⅱ、Ⅲ

アラビアの夜の種族 Ⅱ、Ⅲ 古川日出男著;角川文庫
アラビアの夜の種族〈2〉 アラビアの夜の種族〈3〉

2月19日読了。

2巻と3巻はもはや一気読みでした。
2巻では、残る2人の主人公、ファラーとサフィアーンが登場。
宿命を持って生まれたふたりは、やがてファラーは魔術師に、サフィアーンは剣士になり、運命の糸に操られて古の魔王アーダムと対決することに・・・
そして、さらに物語りは暴走し、その想像力は地の果てまで届くかのよう、もはや読むのをやめることはできません。
詳しく書くと興を削いでしまうと思いますので書きませんが、、、なんだかとにかく、展開がすごいです。
圧倒的な物語だった。

そして現実の世界では、迫りくるナポレオンに対して、アイユーブは災厄の書を携えて、、、どうしたんだっけ??
あ~僕も結局アラビアの夜の種族の語り部に心を盗まれた人になってしまったようです。。。幸せな読書体験だ。

まぁ、いろいろ書きましたが、
 ・まったく現実離れしたファンタジーを受け入れて読める素養
 ・奇想天外な展開について行ける想像力
 ・小さな文字/長い文章を飽きずに読み続けられる「本の虫」度
の3つを有していれば、ほんとにホントに楽しめること間違いなし、という小説でした。

アラビアの夜の種族 Ⅰ

アラビアの夜の種族 Ⅰ 古川日出男著;角川文庫
アラビアの夜の種族〈1〉

2月14日読了。

長い長い物語を読み始めてしまった。

もともと、完全に現実離れしたファンタジーは、嫌いじゃない。
子どもの頃から、「はてしない物語」やら「モモ」やら「ゲド戦記」やら・・・好んで読んでいました。だいたい僕を本の虫にいざなったのは、忘れもしない小学2年生のときに読んだ「宝島」だった。
・・・とにかくファンタジーは嫌いじゃないのだけど、最近はあまり読んでいませんでした。

そこにこの一冊です。まさに現実からは百万光年くらい隔たって、物語は複雑怪奇、奇妙奇天烈です。ものすごく疲れながら読み進めました。
しかし、疲れるのに、本を置くことができない!
この作中作(といっていいのか?)の、ズールムッドの語る妖しい話に、どうしても先を読みたくなってしまいます。

1巻は妖術師アーダムの話。ナポレオン・ボナパルトがエジプト征服軍として迫る中、近代戦では太刀打ちできないエジプトは、奴隷階級のアイユーブが、敵を追い払う秘策、「災厄の書」を完成させるべく、夜ごとに、「エジプトの夜の種族」の語り部であるズールムッドが語る妖術師アーダムにまつわる物語を聞き、一冊の書物にまとめていく・・・

大雑把にいって1巻はそういう物語で、こういう世界が苦手な人は向かないかもしれませんが、でも細かいところを気にせずどんどん読み進めていけば、多分はまって睡眠を削ることになると思います!たぶん。。。

手紙

手紙 東野圭吾著;文春文庫
手紙

2月7日読了。

長い長い出張から帰ってきたので、出張中に読んだ本をぼちぼち更新していきたいと思います。

この本は、空港の本屋で何となく手にとって、飛行機の中で読み進めました。

非常に感情を抑えた文章で、淡々と、強盗殺人加害者の弟のつらい日常が描かれていきます。これでもかこれでもかと苦難を受けて、本当に読んでいてどんどん気持ちが沈んでいきました。

僕も家族を持って、もし自分の家族が犯罪被害者になったら・・・という想像をして背筋が寒くなることはあるけど、もし自分の家族が犯罪加害者になったら・・・という想像はしたことがなかった。
今後も想像できないと思う。
そういう意味で、題材は目新しいです。

一言いうならば、この兄は鈍感すぎるだろ~、と思いました。
弟の最後の手紙に書いたようなことは、普通に想像力のある人間ならば普通に思いやることができると思うのですが。

長いけどさらさらとすぐに読めるので、読んでみてください。

美しい魂

美しい魂 島田雅彦著;新潮文庫
美しい魂

2月6日読了。

島田雅彦の「無限カノン」3部作の第2部です。
第1部「彗星の住人」では、カヲルに脈々と連なる激しく切ない恋の歴史と、カヲルの幼少期までの話でした。そしてこの2部では、いよいよカヲルと不二子の恋の経過と帰結が描かれます。

やはり読み応えありました!期待を裏切らない、濃密で絶望的で痛々しく、それゆえに美しい恋の物語です。

「ぼくは1人の女のためだけに生きてみたい」
それほどの一途な思いを、その感情がほとばしるに任せてぶつけられたとき(しかも愛している相手から)、たとえどんな困難があろうと、その恋に背を向けることなんて無理だ。
と僕は普通に思うんだけど・・・
カヲルは美しい魂を持っているからこそ、同じく美しい魂を持っている不二子に共鳴し、惹き付けられた。
でも結局、不二子の最後の選択が、彼女の「美しい魂」ゆえに自らの感情に背いたものであるならば、、、僕は美しい魂なんていらないと思う。
でも美しい魂があるからこそ、こんなにも純粋で激しい恋愛が成り立つのでしょう。
ふたりの最後の逢瀬の場面は、とても切ないです。

それにしても、カヲルが不器用でもどかしい!恋する男は優柔不断で不器用で、なかなか上手く自分を表現できない。あ~そうだったなぁと己の青春時代を懐かしんだりして。

それはともかく。
第2部の最後には希望も見えました。第3部を楽しみに待ちましょう。

※※明日から10日程出張なので、次の更新は出張から戻ってからです※※

三国志 3の巻 玄戈の星

三国志(3の巻) 玄戈の星 北方謙三著;ハルキ文庫(時代小説文庫)




2月4日読了。

三国志は3巻で、ついに呂布と曹操が雌雄を決します。
呂布が、ハードボイルドで、孤高で、儚くて、、、ものすごくカッコいいです。ともかく純粋な武人として描かれているんだけど、あるときは側室に対して優しさを見せたり、陳宮に友情を感じたり、人間臭い面もあって、それがいいです。赤兎馬と心を通わせているシーンも、しみじみと良いです。

一方、曹操は、鄒氏の妖しい魅力に溺れて張繍の策略に嵌り、側近を失ったり息子を失ったりと、散々な目にあいながらも、力を蓄えていき、、、

呂布軍と曹操軍の戦いの描写は、見事でした。
特に呂布軍の動きは、実際に見ているみたいにリアルだった。

あと、まだ地味だけど劉備の志と、それを遂げるための執念みたいなものが少しずつ見えてきて、今後が楽しみ。

ということで、4巻に続きます。

地下鉄に乗って

地下鉄に乗って 浅田次郎著;講談社文庫
地下鉄(メトロ)に乗って

2月2日読了。

やられました。出張の飛行機の中で読んでいたのですが、最後泣けてしまって涙を抑えるのが大変でした。乗り物の中で本読んで泣きそうになるのは何となくバツが悪いものです(多分誰も見ちゃいないんだろうけど)

浅田次郎は「鉄道員」しか読んだことがなかったので、2冊目になります。
この「地下鉄に乗って」は映画化ということで、最近書店でも平積みになっているので読んでみました。これも妻の友達のまろさんからの借り物です。

地下鉄を介してタイムスリップして、また現実世界に戻ってきて・・・という非現実的な設定に、最初はなかなか入り込めなかったですが、やはり文章が上手いからか、そんなに違和感無く物語の世界になじめました。
最後の「みち子さん」の選択が切なすぎて泣けます。
でもこんなに切ない選択を無理にする必要があるんだろうか??
自分がその立場だったら、どうするかなぁと考えると、少なくとも「みち子さん」と同じ行動は取れないだろうなぁと思います。。

ともあれ、不思議な感覚と切ない気持ちが心に残る、素敵な物語でした。よかった。
プロフィール

keiboor

Author:keiboor
茨城県つくば市在住の35歳・男
妻と5歳の娘、0歳の息子との4人暮らし
職業;エンジニア

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